歴史あるFayette Historic State Parkでピクニック【アッパーミシガン旅行記②】
こんにちは、うしさんです。
前回のアッパーミシガン旅行の続きです。
この記事では、ガーデン半島にあるFayette Historic State Park(ファイエット歴史州立公園)を訪れたときのことを書いていきます。
ミシガンで最も神秘的な場所の一つ、エメラルドグリーンの泉が美しいKitch-iti-kipiと合わせて行きました。
Fayette Historic State Park(”Fayette Park”と記載します)も景色がきれいで、キャンプやピクニックにぴったりな場所。
もしKitch-iti-kipiに行かれる方は、少し足を伸ばしてFayette Parkにも行かれてみてはいかがでしょうか。
>>Kitch-iti-kipiを訪れたときのことはこちらから。
Fayette Historic State Parkとは?
製鉄で栄えた「ゴーストタウン」
手付かずの自然が残されており、トレッキングやキャンプに訪れる人が多いアッパーペニンシュラ。
ですが、19世紀に発見された鉄・銅鉱脈の開発により、かつては製鉄などの産業が発達した歴史もあります。
Fayetteもかつて、アッパーペニンシュラで最も栄えた製鉄の町の一つでした。
ですが、19世紀末には製鉄業が閉鎖されてしまってからは、多くの人が彼の地を去ってしまいます。
当時の建物が残されており、今では州立公園として保存されています。
町が栄えた頃の銀行やホテル、床屋さんまできれいに保存され、見学することができますが、その退廃的な雰囲気と相まって「ゴーストタウン」と称されることも。
真っ白な崖と特徴的な入り江
Fayette Parkは「ゴーストタウン」だけでなく、自然の造形も美しい場所です。
巻貝型になっている入り江”Snail Shell Harbor”と、ガーデン半島に立つ風車が見渡せる"Sand Bay"に挟まれた地形になっています。
マリーナにはたくさんボートが止まっていて、ミシガン湖での釣りを楽しむのだとか。
また、入り江を囲んでいる崖は真っ白な石灰岩。
ミシガン湖によく映える気持ちの良い場所です。
Fayette Historic State Park 訪問記
ここからは、実際にFayette Parkを訪れたときのことを書いていきます。
お昼頃に着く予定だったので、公園内でピクニックすることにしました。
道中でランチを調達
Fayette Parkのあるガーデン半島には、ほとんどお店はありません。
ですが、公園までの道中にGardenという小さな街があるので、そこでランチを調達することにしました。
立ち寄ったのは”Grove Coffee & Cafe”。
ホテル内にあるカフェなので若干わかりにくいですが、地下階に続く階段を降りるとお店の方が案内してくださいました。
チリスープなどメニューが豊富でしたが、とりあえずサンドイッチとコーヒーを購入。
内装も落ち着いた雰囲気だったので、時間が許せばゆっくりしたいお店でした。
ちなみに、Gardenには他にもレストランがあるので、ランチを済ませて行くこともできます。行かれる際は休業日をチェックするのを忘れずに。
Fayette Parkのゴーストタウンを探検
Fayette Parkに入ると、ビジターセンターと整備された散歩道がありました。
「ゴーストタウン」と聞いていたので、もう少し寂れた感じなのかと思っていましたが、とってもきれい。
ベビーカーの方も、わんちゃん連れの方もいました。
わたしたちもベビーカーで道を下っていくと、大きな建物がいくつか見えてきます。
それとともに工事中のフェンスも。
2024年はFayette Parkで最も大きな建物、製鉄所が修復工事中でした。うーん残念。
2025年夏には工事が終わる予定だそうです。
ぽつぽつとですが、3階建ての大きな建物が見えてきます。
これが19世紀だっていうんだからすごいですよね。この頃の日本は凌雲閣の12階建てで眺望用タワーだったから、3階建ての建物はお城以外だとほとんどなかったのではないでしょうか。
町エリアで一番大きな建物はホテル。
ここから無料のウォーキングツアーに参加することもできます。
わたしたちは時間が合わず参加できませんでした。
建物の中も見学できます。
当時使われていた家具やランプ、写真などもみられました。真新しい観葉植物が少し浮いている気もしましたが、本物のアンティーク家具はやっぱり素敵。
銀行だった建物には、当時製鉄所で働いていた人の給料明細があったり、床屋さんには当時のイスや鏡だけでなく、ブラシやハサミなども!
(柱でうまく撮れず見づらくてすみません)
どこもまるで映画やドラマのセットのよう。
19世紀の人々の暮らしがこんなに近くで感じられる場所って、なかなかないですよね。
公園内で一番有名なのが、この石造りの建物跡。
町があったときは、お店と倉庫だったそうです。
窓だった穴から、ガーデン半島の白い崖と緑の森が見えて素敵な光景でした。
建物跡の中に入ると、ミシガン湖からの風が遮られて、不思議な静かさ。人々が集まって賑やかだったお店だったなんて嘘みたいでした。
ミシガン湖畔でピクニック
ランチを持ってきていたので、天気も良かったし湖畔でお昼にすることにしました。
州立公園だけあって、ピクニックテーブルやゴミ箱などは整備されています。
ピクニックテーブルがあったところはマリーナになっていて、金曜の午後に訪れた際には週末に向けて船の整備をされている方がちらほら。
パドリングやカヤックを楽しんでいる方もいました。
マリーナのそばは小さなビーチになっています。
製鉄の町だった頃に捨てられた鉄屑が残っているので、泳げる感じではありませんが、当時の暮らしに思いを馳せながら景色を眺めるのは良い時間でした。
こうしくんミシガン湖と対面。
ビジターセンターに立ち寄ろう
アッパーペニンシュラは五大湖のうち3つに囲まれていることもあり、夏場は天気が変わりやすいです。
この日も急に雨が降り出しました。
一通り見て回れたので、雨宿りがてらビジターセンターに寄ってみました。
(本当は回る前に寄った方が、概観が掴めてより楽しめると思います!!)
センター内には公園のジオラマが。
こうして見ると製鉄所の建物はずいぶん大きそう。修復中だったのが悔やまれます。
お土産も少しでしたが売っていました。
わたしたちは食後のデザート!ということでアイスクリーム休憩にしました。2スクープか3スクープかを選べます。
アイスを買って外に出ると、ちょうど雨も止んでいました。
ミシガンらしくブルーベリーのアイス。意外と甘さも控えめで美味しかったです。
>>Fayette Parkについてのより詳しい情報は、"The Upper Peninsula"というサイトにきれいで見やすくまとまっています。
お昼の12時半ごろに公園に着いて、出たのは2時半ごろ。
ホテルに帰るには少し早いので、車で1時間半ほどのEscanabaという街まで行ってみました。
アッパーミシガンのワイナリー
給油やミルク休憩も挟んだので、Escanabaに着いたのは4時半ごろ。
この辺りでは大きな街のようで、ビーチに続くメイン通りはかなり長いです。
Escanabaには長いビーチのある公園があるので、コーヒーでも買って散歩しようかな…と思っていましたが、めぼしいカフェは4時で閉店。
なのでdesignated driverのだんなうしには申し訳ありませんでしたが、ワイナリーに寄らせてもらうことにしました。
メイン通りにある”Leigh’s Garden Winery”。
赤ちゃん連れだったので心配でしたが、時間も早く、こうしくんも機嫌が良かったので歓迎していただけてホッとしました。
素敵な内装でソファも柔らかく、店員さんにも相手してもらってご機嫌なこうしくん。
5種類のワインを少しずつ飲める”flight”もありましたが、ここは一杯で我慢。ですがしっかりした味の赤ワインだったので満足できました。
Escanaba周辺には他にもいくつかワイナリーがあるので、アッパーペニンシュラのワイナリー巡りも良いですね。
>>今回訪れた"Leigh's Garden Winery"について、気になる方は↓webサイトもご覧ください。
このあとホテルのあるManistiqueまで戻り、近くのスーパーで夕食を調達してホテルに帰りました。
おわりに
今回はミシガンのアッパーペニンシュラ旅行でも楽しみにしていた、Fayette Historic State Parkについて書いてみました。
あまり知られていない観光地のような気がしていましたが、行ってみると美しい自然と歴史ある建物がいっぺんに楽しめる、素敵な場所でした。
アッパーペニンシュラ独特の、少し寂れたような雰囲気と、青く広いミシガン湖、それを囲む濃い緑の森、ところどころ見える地盤の白が映える景色。
いくら写真に撮っても足りないような気がしていました。
>>この日の午前中はKitch-iti-kipi。ミシガンで最も神秘的な場所の一つです。
>>今回の旅行のメインはPictured Rocks。スペリオル湖に面した大きな国立公園です。赤ちゃん連れでも行けるポイントをピックアップして訪れました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。何かの参考にしていただければ幸いです。
うしさん