アメリカでの妊娠⑫ 英語が苦手な妊婦ほど!バースプランのすすめ
こんにちは、うしさんです。
今回は、アメリカで妊娠後期にやっておいて良かったことのひとつ、バースプランの作成について書いていきます。
出産なんてただでさえ不安になることなのに、アメリカで!となると余計に心配が多かったです。
そこでいろいろ調べていたときに出てきたのが、「バースプラン」(Birth Plan)でした。
「バースプラン」を作っておくと、出産時の希望などを事前にまとめておけます。
最初に断っておくと、出産当日は結局使わなかったのですが(笑)
検診のときにドクターにバースプランを見てもらって、分娩方法などについて質問するときにとても役に立ちました。
アメリカで出産を控えている方は、ぜひ一度作成することを検討してみてください。
この記事では、バースプランで書いておくことや、わたしが実際に使ったバースプランのテンプレートもご紹介します。
バースプランとは?
「バースプラン」(Birth Plan)とは、出産前・分娩中・出産後の過ごし方などについて、自分の希望をまとめておくものです。
またプランを作ることで、病院に着いてから退院までどのような流れでことが進むのかを確認することができます。
もしも緊急時に出産予定でない病院に行くことになったときにも、バースプランを携帯していれば、自分の希望だけでなく妊娠糖尿病などのリスク要因を病院に伝えるのもスムーズです。
どんなことを書く?
バースプランには、決まったテンプレートはありません。
病院によっては、バースプランのテンプレを渡してくれるところもあるかと思います。
調べた限りでは、以下のようなことを主に書いていきます。
・出産予定日や緊急連絡先などの基本情報
・妊娠高血圧などのリスク要因
・痛みの緩和方法
・分娩室の環境
・分娩方法
・生まれてきた赤ちゃんのケア
・出産後の過ごし方
順にどんな項目があるかご紹介していきます。
基本情報
最初に出産予定日(due date)などの基本情報を書いていきます。他にも、
・担当ドクター、病院の名前
・誘発分娩(induction)の予定はあるか
・予定の分娩方法(経腟(virginal)、帝王切開(C-section)など)
などの項目があります。
お出かけ先で急にいつもと違う病院に行くときに大切な情報になるので、しっかり記入しておきましょう。
リスク要因
妊娠中に高リスクとなる病気があるか記入します。
これも主治医以外に診てもらうことになったとき、書いておくとスムーズに病院側に伝えられます。
書いておくこととしては、↓のようなことが考えられます。
・妊娠糖尿病(gestational diabetes)の有無
・Rh不適合妊娠(Rh incompatibility)の有無
・多胎妊娠(multiple pregnancy)かどうか
痛みの緩和方法
痛みの緩和方法(pain relief)は、アメリカではたくさんの方法があるようです。
主には硬膜外麻酔(epidural)ですが、どのようなオプションがあるかドクターに確認してみるのも良いかもしれません。
・硬膜外麻酔(epidural)
・指圧(acupressure)
・鍼(acupuncture)
・温めたり冷やしたりする(hot / cold therapy)
分娩室の環境
アメリカでの出産は基本的には一つの病室でずっと過ごすので、部屋の環境もできるだけ快適にしておきたいですよね。
わたしの場合は↓のことを希望しました。
(結局予定より早く出産になったので音楽をかける余裕などなかったですが(笑))
・明かりを落としてほしい(lights dimmed)
・音楽をかけたい(music played)
・自分の服を着たい(wear my own clothes)
分娩時の希望
分娩方法について、特別な希望がある場合は書いておいたほうが良いですよね。
いざ出産!となったときは上手に伝えるのも難しくなってくると思うので…
・経腟分娩(virginal)
・帝王切開(C-section)
・水中分娩(water birth)
・鉗子分娩は避けたい
(avoid forceps delivery)
・吸引分娩は避けたい
(avoid vacuum extraction)
赤ちゃんが産まれた直後のことも、事前に伝えておくことができます。
通常はすぐ胸元に赤ちゃんを持ってきてくれるようです。
・パートナーにへその緒(umbilical cord)を切ってほしい
・胎盤(placenta)をとっておいてほしい
など他にも希望があれば伝えておくとスムーズです。
また、会陰切開についても希望があれば書いておきましょう。
・裂けてしまう前にやってほしい(rather than a tear)
・最後の手段にしてほしい(only as a last resort)
・医師が必要と判断したらやってほしい
(as my doctor deems necessary)
生まれてきた赤ちゃんのケア
ミシガン州の場合、生まれてきた赤ちゃんにはビタミンKドロップと目薬を与えるのが標準医療なんだそうです。
与えないでほしい場合は事前に伝えておいたほうが良さそうです。
他にも、このような希望が考えられるかと思います。
・(男の子の場合)割礼(circumcision)をしたい
・赤ちゃんのお風呂はパートナーにいれてほしい
・赤ちゃんと同室がいい(stay in my room all the time)
出産後の過ごし方
アメリカでは普通分娩の場合1~2日、帝王切開の場合2~3日で退院することが多いので、病院での過ごし方をこだわる方は少ないかもしれませんが…
希望があれば書いておいたほうが良いでしょう。
・できるだけ長く病院にいたい
(stay as long as possible)
・親戚などが訪ねてきたら病室に入れたい
(allow visitors to join me and baby in our room)
・パートナーに病室に泊まってほしい
(allow my partner sleep in my room)
バースプランのテンプレ
Webで”Birth Plan Template”と検索すると、いろいろなメディアがテンプレートを共有してくれています。
Yes/No方式のものや、アイコンを指さしで伝えられるようなものもあります。
わたしが使ったのは、”The Bump”のPDF形式のバースプランです。
チェック型で、シンプルだけど入院~退院までのことが網羅されているテンプレです。
項目ごとに色分けされているので、視覚的にもわかりやすいかと思います。
実際必要なの?
前述したとおり、出産当日には使いませんでした。
検診のときにドクターに作成したバースプランを確認してもらい、ほぼ希望通りの流れがデフォルトだったからです。
ですが、
「この希望はかなえられる」
「これはうちの設備ではできない」
「これは状況による」
など教えてもらうことができたので、ドクターと出産のときのことを相談するツールとしてとても役に立ったと思います。
また、お出かけ先でもし急に病院に行くことになった場合、バースプランを携帯しておくことは有用だと思います。
おわりに
今回は出産時の希望をまとめておく「バースプラン」について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
わたしは日本での出産経験がないのですが、日本でも同じような習慣があるのでしょうか…?
もしよければコメントで教えてください。
アメリカでの出産となると、日常生活では使わない英単語を使うことが多いので、事前に慣れておく意味でも「バースプラン」に目を通しておくのはおすすめです。
>>他に出産前にやっておいて良かったこととして、ベビーケアクラスがあります。
その様子を↓の記事で書いています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。何かの参考にしていただければ幸いです。
うしさん