アメリカでヘルメット治療レポ。治療・検査の流れ
こんにちは、うしさんです。
前回の記事で、アメリカで赤ちゃんのヘルメット治療をしたときに感じたメリット・デメリット、治療期間や費用について書いてみました。
>>記事はこちら
今回の記事では、アメリカでのヘルメット治療開始〜完了までの流れをまとめています。
ヘルメット治療に至るまでのプロセスや、治療や検査の流れなどが大体イメージできると思います。
また、ヘルメットの見た目もご紹介していくので、気になる方はぜひ見てみてください。
実際に体験したことを書いていくので、お住まいの地域や通う病院・クリニックによって異なることがあることをご留意ください。
ヘルメット治療に至るまで
ヘルメット治療が始まるまでの流れ
だいたいの流れはこんな感じでした。
頭のかたちの歪みを指摘されたのは、2ヶ月検診のときでした。
小児科でドクターに診ていただいたときに、
「少し頭が平たくなっているところがある。療法士のところで診てもらった方が良いよ。」
ということで、紹介状を書いてくれました。
確かにその頃は、息子のこうしくんは右を向いて寝ていることが多かったです。
そーっと直しても、いつの間にか右を向いてしまうんですよね…
紹介状を書いてもらったクリニックに電話で予約を入れて、療法士さん(Physical Therapist、PT)に診てもらうことにしました。
療法士さんに診てもらう
療法士さんのところで、簡易的な計測器で頭のかたちを測ってもらいました。
結果は、ギリギリ歪み傾向ありということだったので、矯正機器を扱うクリニックで精密検査をすることになりました。
また、療法士さんのところでフィジカルセラピーも始めました。
これは赤ちゃんの時期に、バランス良く筋肉が発達することを促すためのセラピーです。
こうしくんは右向きに寝てしまう向きぐせがありました。
原因の一つに、首の筋肉が左側が右側よりも強くなってしまっていることがありました。
なので、ストレッチなので筋肉をほぐしながら、バランスを整えていきます。
進捗が良ければ、ヘルメット治療なしで歪みが改善することもあるそうです。
矯正クリニックで精密検査
療法士さんからまた紹介状を書いてもらって、矯正機器を扱うクリニックにまた電話予約をとりました。
クリニックではまず精密検査をして、ヘルメット治療が必要かどうか確認します。
こうしくんはネットのようなものを被って、機械に寝てもらいます。
また、ヘルメット用にレーザーのようなものでも頭の周りをチェックしました。
測定結果はレポートとしてもらえます。
やはりギリギリ、ヘルメットが必要な数値だったので、そのまま治療の説明を受けることにしました。
ヘルメットを注文する
ヘルメット治療の費用は?
治療費用は約2,000ドルでした。
治療を開始するときに、半額を頭金として支払い、ヘルメットを受け取るときに残りの半額を支払います。
これには、以下のものも含まれていました。
・毎月の検診
・ヘルメットの作り直し1回
(サイズアウトによる)
なかなか高額なので、当日決めなくても大丈夫です。
わたしは一度持ち帰って、だんなうしと相談してから治療を始めることにしました。
カスタマイズを選べる!
こうしくんの頭のかたちに合わせて、オーダーメイドで作られるため、外観も自分だけのヘルメットにカスタマイズできます。
アメリカらしいですよね。
こうしくんが使ったのはMy CROというヘルメットです。
ヘルメットの色は3種類、内側のライナーの色は2種類から選べました。
また、ヘルメットのおでこの部分にイラストを付けられるのですが、こちらは40種類から選べました!
こだわりのカスタマイズが可能です…
写真では全部のイラストを撮りきれませんでした…
種類の多さを感じていただけると思います。
ヘルメットを受け取ったら
注文後、2週間で届きます。
クリニックで試着して、問題なければヘルメット治療スタートです。
そこでヘルメットの付け方、外し方、ケアの仕方なども教えてもらえます。
ヘルメットを着けているとその分赤ちゃんは暑く感じるそうなので、服は普段より1枚減らして着せるよう指導がありました。
治療を始めたのは冬だったので、こうしくんの様子を見ながら服装は調整しました。
いよいよ治療スタート
始めは短い時間から
おうちに帰って、初日は1時間ヘルメットを着けます。
クリニックで聞いてはいましたが、こうしくんはまあ嫌がりました…
この頃はまだ生後約4ヶ月でしたが、「はずしてくれ〜!」と言っているようで気の毒でした…
そこから、2日目は2時間、3日目は4時間、4日目は8時間…と着けている時間を長くしていきます。
4日目になるころには、ヘルメットを付けるときに「やめてください」と目で訴えることもしなくなりました。
本当にすぐ慣れてくれます。
ヘルメットのケアはどうする?
My CROのヘルメットには内側のライナーが2枚ついていたので、こうしくんのお風呂の後に手洗いしていました。
立体的なヘルメットに沿うように作られているので、洗濯機、乾燥機不可でした。
説明書には「ライナーは毎日洗う」と書いてありましたが、
「誰もそんな面倒なことしないよ(笑)2日に1回で十分。」
とクリニックの先生が言っていたので、2日に1回+ニオイが気になるときに洗いました。
また、ヘルメットの外殻は水洗いOK。食器用洗剤で洗っていました。
定期検診の頻度と内容
定期検診の頻度
ヘルメットの検診は毎月ありました。
生後6ヶ月を過ぎるころにはヘルメットが少しキツくなってきていたので、2週間おきに検診に行きました。
定期検診では何をする?
定期検診では、頭のかたちの再測定をして治療の進捗を確認します。
毎回の測定後レポートで、初回の測定との比較を見られるので効果がわかって良かったです。
また、質問などあれば相談することもできます。
こうしくんはヘルメット治療開始後1ヶ月程で、頭皮のフケ・かゆみ・ニオイが気になってきたので、相談してみました。
特にフケは、お風呂でふつうに洗っても取りきれず、専用のブラシを使うほど(それでも完全には取れない!)だったのですが、
「こんなの全然マイルド。みんなもっとひどいわよ。」
と言われちゃいました(笑)
ヘルメット治療の結果は?
こうしくんは早めに治療を始めたこともあり、予定より少し早い約2ヶ月半で治療を終了することができました。
頭のかたちはどれくらい改善したかというと…
内側の線が治療前、外側の線が治療後です。
治療後の頭のかたちは、かなり丸くなっているのがわかります!
効果はバッチリ。高額治療だっただけにホッとしました。
この頃には、こうしくんは起きている時間はうつ伏せで過ごすことが多かったので、また頭が歪むリスクは少ないと判断され、終了することにしました。
おわりに
長かったようであっという間だった、ヘルメット治療期間のことについて書いてみました。
始めるのが早ければ早いほど、効果が出やすい+期間が短くなる治療なので、もしアメリカでヘルメット治療をお考えの方は、かかりつけのドクターに相談してみてはいかがでしょうか。
>>ヘルメット治療のメリット・デメリットについては前回の記事でまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。何かの参考にしていただければ幸いです。
うしさん